ロッテ-オリックス戦で鳥の群れ 全消灯、大音量でも追い払えず 角中バット持って〝奮闘〟

 6回、鳥の群れがグランドに入り試合進行を妨げる。中堅手・高部も苦笑い(撮影・開出牧)
 6回、グラウンドを飛び回る鳥の群れを威嚇する角中(中央)=撮影・開出牧
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 「ロッテ3-6オリックス」(20日、ZOZOマリンスタジアム)

 珍しい〝お客さん〟の訪問だ。六回のオリックスの攻撃中、鳥の群れがグラウンドに飛来。21分間、試合が中断された。「場内に鳥の群れがおりまして、試合進行の妨げになっております」。異例の場内アナウンスが流れ、球場は笑いと混乱に包まれた。

 鳥の群れは分裂と合体を繰り返し、スタンドまで飛び回った。追い払うために、球場の照明が全て消された。真っ暗な場内には観客のペンライトが輝き、今度は「一度消していただけますでしょうか」とアナウンス。ファン協力の下、暗闇が作り出されると、鳥の鳴き声を大音量で流す〝秘策〟も講じられた。だが、鳥たちは人工芝上にお座り状態。そんな中、暗闇にひとりの影が現れた。

 正体は、バットを持ったロッテ・角中だった。二塁の近くで鳥を追い回し、ユーモアたっぷりの威嚇ポーズ。最終的にはボールボーイがホイッスルを鳴らし、ついに大群は退散した。選手とファン、スタッフが総動員で追い払い、試合は再開した。

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