DeNA・佐野 自己最多タイ20号含む4安打 九回「あとひとり~」から値千金同点打
「阪神4-5DeNA」(20日、甲子園球場)
雑音のように鳴り響く「あとひとり~」。だがそんな声を一振りで、ため息に変えるのが主将の仕事だ。DeNA・佐野恵太外野手(27)が20年以来となる自己最多タイ20号を含む、4安打2打点の活躍を見せた。
見せ場は1点差に迫った九回2死一、二塁。右前に同点適時打を放つと、ベンチはお祭り状態。初回2死では青柳から左中間へ先制ソロを放ち「左中間は一番、理想の打球の飛び方」と納得顔。ベンチ前では恒例のポーズも決めた。
9月は最長で26打席連続無安打と苦しんだ。それでも自身の成績に一喜一憂せず、2位のチームを引っ張っている。調子も上向いてきており「試合の勝敗に結び付くヒットを、増やしていきたいと思います」と明るい声で、既に次を見ていた。