四国ILp・高知が年間総合優勝 独立リーグ日本一へ元阪神の吉田豊彦監督「意地を見せたい」
「四国ILp・トリドール杯チャンピオンシップ第2戦、高知1-0徳島」(24日、むつみスタジアム)
四国ILp前期優勝の高知が後期覇者の徳島に連勝し、年間総合優勝を決めた。
大一番で高知の先発・釜谷竜哉投手(23)が快投を見せた。初回1死から長打を浴びてピンチを背負ったが、「気合はいつもより入っていたけど、いつも通りの投球をしようと思った」と、徳島の主砲・井上絢登外野手(22)を三振に斬って取り、波に乗った。7回をわずか2安打、10三振を奪って無失点。優勝した前期ではローテションに入りながら、1勝に終わっていた右腕が大舞台で輝いた。南海や阪神で活躍した吉田豊彦監督(56)も「釜谷の好投に尽きる」と、褒めちぎった。
前期を制しながら、後期開幕2戦目から引き分けを挟んで13連敗を喫するなどチームは苦しんだ。だが、早い段階でチャンピオンシップで勝つことに気持ちを切り替えたといいう。主将のサンフォ・ラシィナ外野手(24)は「開き直った部分はある。王者の気持ちを忘れずに、このチャンピオンシップに向けて戦ってこられた」と、笑顔で振り返る。
これで四国の頂点に立ち、今月30日から「日本独立リーググランドチャンピオンシップ2022」へ出場。ルートインBCリーグ、ヤマエ久野九州アジアリーグ、北海道フロンティアリーグの優勝チームと、独立リーグ日本一をかけて対戦する。吉田監督は「(4つのリーグの中で)立ち上げが一番早いですから。意地を見せたい」と意気込めば、サンフォも「アイランドリーグの力を見せたい」と気合を込める。四国から日本一へ、高知が新たな戦いに挑む。