巨人痛恨 最下位に敗戦で4位阪神、広島に1差 原監督「やっぱり一発だけではね」
「中日2-1巨人」(24日、バンテリンドーム)
もどかしさが募った。拙攻を繰り返し、最下位の中日に痛恨の競り負け。CS切符をつかむための1勝の重みを痛感したことだろう。試合がなかった4位の阪神と広島に1ゲーム差に迫られた。巨人・原辰徳監督(64)が厳しい表情で声を絞り出す。「やっぱり1点、一発だけではね」。打線は二回先頭の岡本和のソロによる1得点だけ。先発・小笠原ら中日投手陣に苦しめられた。得点圏に走者を置いてもあと一本が出ず、本塁が果てしなく遠かった。
ミスも響いた。1点を追う七回の攻撃だ。相手の失策も絡んで無死一、二塁。敵のミスにつけ込んでたたみかけたい場面で、ウォーカーに代打・若林を送って勝負に出た。
だが、若林は送りバントを失敗し、反撃ムードがしぼむ。五回にも相手の失策などで迎えた1死一、三塁で戸郷がスリーバント失敗。指揮官は険しい表情を浮かべて「やっぱりバントの部分はね。できなかったというのは大きかったですね」と嘆いた。
巨人が残り3戦で全勝または2勝1分けで、自力でのCS進出が確定するだけに負けられない戦いが続く。「3試合のことを考えるより、やっぱり明日のゲームが重要だと思います」。25日・中日戦(バンテリン)で必勝を期す。