「秋季高校野球岩手大会・準決勝、花巻東７－６盛岡大付」（２５日、岩手県営野球場）

　花巻東が準決勝で盛岡大付を下し、東北大会への出場権を獲得した。プロ注目の怪物スラッガー・佐々木麟太郎内野手（２年）は「３番・一塁」で先発出場。大阪桐蔭・中田翔（巨人）を超える高校通算８８号となる２ランを含む４打数２安打２打点と躍動した。

　推定１３０メートルの大飛球にスタンドから感嘆の声が漏れた。３点を追う三回２死一塁で内角寄りの高め直球を強振。「自分らしく捉えることができた」と、弾丸ライナーで右翼場外へと消えていった打球を確認するとゆっくり歩き出し、ダイヤモンドを一周した。

　ただ、記録については「本塁打が出たというより流れを作るために打てたことがよかった」とチームの勝利が優先だ。七回には自身の内野安打から好機を作り勝ち越しに成功。接戦を勝ちきった。

　これで来春センバツ出場の重要参考資料となる東北大会への切符を獲得。次に狙うのは２年連続の秋頂点だ。決勝でも怪物が大暴れする。