ソフトバンク 決勝打の今宮「自分たちの力でもぎ取る」 残り5試合全勝でのV誓う
「ソフトバンク2-1ロッテ」(26日、ペイペイドーム)
決勝点を生み出したのは選手会長のバットだった。1-1で迎えた八回裏、2死一、二塁で7番・今宮健太内野手が中前適時打を放ち、二塁走者の柳田悠岐外野手を生還させた。勝ったソフトバンクは優勝マジックを「4」とし、Ⅴロードが徐々に鮮明に見えてきた。
今宮は「思いきって行くしかないと思ってた。強い気持ちをもって。良い打球のヒットじゃなかったけど、気持ちで打ったヒットだと思う」と振り返った。
打った今宮も会心の笑顔を浮かべたが、一塁走者だったデスパイネの方が派手なガッツポーズを見せていた。もちろん味方ベンチもお祭り騒ぎだ。スタンドも大歓声。優勝のゴールテープが近づく独特な緊張感と盛り上がりがソフトバンクを包んでいる。
今宮がチームメイトの思いを代弁する。
「チーム全員、1回も負けられないという気持ちをもっている。残り5試合、全勝したら優勝(実際には4勝で優勝)。そこを求めてやっている。自分たちの力で優勝をもぎ取りたい」
ソフトバンクはこの日が本拠地最終戦。残り5試合はビジターでの戦いになる。藤本監督も「今年一番しんどかった。(佐々木朗から)フォアボールやエラーで走者は進めるけど、点が取れない。良い投手だなとつくづく感じました」と息を吐きつつも、「でも、今日勝ったのは勢いが出る。明日は移動ゲーム(西武戦、ベルーナドーム)でしんどいけど、そんなことは言っていられない。残り5試合しかない。全身全霊で頑張っていきたい」と言葉も力強かった。