ソフトバンク 松田退団でネット“争奪戦” マッチする球団は?評論家の視点

 ソフトバンク・松田宣浩内野手(39)が28日、球団から来季の契約を結ばないと通達されたことを受け、ペイペイドームで退団会見を行った。

 プロ17年目の松田は「野球がまだまだ大好き。まだまだ体が元気」と語り、現役続行を希望。今後は他球団への移籍を模索する。

 移籍先についてはNPB球団に絞る考えを示したが、「まだ何もない状態で、本当に今日、退団会見をさせていただいて、今日からのスタートだと思う。まずはチャンスを与えてくださる球団があれば、そこで大好きな野球をとことんやる、ただそれだけです」と語った。

 ネットではソフトバンクファンが「信じたくない」、「ソフトバンクで退団して欲しかった」など悲しむ声が多い一方で、他球団ファンの間では人気選手の獲得チャンスで早くも“争奪戦”に。「ぜひ西武に」、「ああいうタイプの選手はオリックスにいない」、「岐阜の中京出身だし、ぜひ中日に」などの声も寄せられた。

 デイリースポーツ評論家・関本四十四氏は「チーム事情がどうあれ、体も元気ならやれる自信はあるだろうな。2000本も見えているし、あと2、3年はやりたいというのが本音じゃないか」と話す。

 今季、各球団で三塁手が規定を超えていないのはセでは阪神と中日、パはソフトバンク、西武、楽天、日本ハムの4球団。勝負強さも光る松田は代打としても魅力的。右の代打は各球団手薄なこともあり、獲得に興味を示す球団は少なくないかもしれない。

 関本氏は「三塁、右の代打が手薄な球団は興味があるだろうし、何よりあのキャラクター。空振りするだけでもケンケンして盛り上がるんだから。中日なんかは二塁手に三塁を守らせているし、近年は沈んでいるチーム。ああいう気持ちの面でもいい影響を与えてくれるかもしれない」。

 中日は今季、期待の石川昂がシーズン途中で故障離脱。三塁でのスタメンは阿部が51試合と最も多く、高橋周が48試合と続く。右の代打では平田が主に登場したが、打率・185と苦しんでいる。

 “熱男”のパフォーマンスでも球場の雰囲気を変えてしまうスター選手。今後の動向に注目が集まる。

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