ヤクルト・村上が18打席ぶりH 12戦ノーアーチも復調兆しとなるか
「DeNA6-1中日」(29日、横浜スタジアム)
少し光が見えただろうか。もがき苦しむヤクルト・村上宗隆内野手(22)が、18打席ぶりの安打を放つ。手にするのは、大きな記録に向かう挑戦権。「自分ならできると信じて頑張りたい」。これまで積み重ねてきた努力が実を結ぶまで、必死に耐え、鍛錬を続ける。
久しぶりの感触だった。七回に1死から打席に入ると、白球を右前にはじき返した。高津監督も「あの打席は内容がよかった」と話した。日本選手最多ととなるシーズン56号に王手をかけながら、この夜も不発に終わり、12試合53打席ノーアーチとなったが、指揮官は「タイミングと角度さえ合えば」と復調の兆しを感じた。
それでも、村上の表情は曇ったままだ。残り3試合。どんな時も諦めないのが、信条だ。苦しみ、もがき続けた先に光があると信じている。