明星大 最速154キロ右腕を巨人など複数球団が視察 松井が7回1失点
「首都大学野球2部、明星大1-1日本ウェルネススポーツ大」(1日、越谷市民球場)
明星大は日本ウェルネススポーツ大に引き分けた。明星大先発で今秋ドラフト候補の松井颯投手(4年・花咲徳栄)は7回4安打1失点。台風の影響で試合日程が変わったこともあって、「ストレートが高めに浮いて球数が多くなって最後まで投げきれなかった」と110球の力投も勝利に結びつかなかった。
試合は作った。力強い直球とキレのある変化球を駆使し六回まで無失点。走者を背負っても粘りの投球を続けた。ただ、1-0の七回に四球から2死三塁のピンチを招き、1番打者に右前適時打で同点に。試合はそのまま引き分けた。
最速154キロ右腕。花咲徳栄時代は日本ハム・野村佑希内野手らとともに3年夏に甲子園に出場した。野球を始めた小学2年からプロを目指したが「高校でなれないなと思って一度あきらめかけた」という。それでも、花咲徳栄の岩井隆監督から卒業式の日に「まだ限界じゃない」と言葉をかけられ、もう一度プロの世界を目指した。
大学進学後は体作りを重点的に行い、フォームも固まったことで直球の最速が高校時代の141キロから13キロアップ。この日も巨人、楽天、ソフトバンクなど複数球団が視察する前で、最速150キロの直球で押した。勝負のドラフトまで残り時間も少ないが、最後までアピールを続け、夢のNPB入りをつかみとる。