九州学院 ヤクルト村上の弟・慶太内野手 プロ志望を兄も後押し「挑戦しろ」
「栃木国体・1回戦、九州学院4-6聖光学院」(2日、宇都宮市清原球場)
日本選手シーズン最多の56号本塁打に王手をかけるヤクルトの村上宗隆の弟・九州学院の慶太内野手(3年)が豪快な同点ソロを放つなど4打数2安打3打点と躍動した。
「いい形で打てた。(高校)最後(の大会)なので、とにかく楽しんでやろうと決めていました。楽しかったです」
1点を追う五回。先頭で打席を迎えると2ボールからの3球目、外角寄りの速球を捉えた。逆方向に放たれた打球は低い弾道で左翼フェンスを越えてスタンドへ。球場がどよめく兄をほうふつとさせる豪快な同点ソロとなった。
この日は「4番・一塁」で出場。2点ビハインドの三回には1死二、三塁の好機で同点の2点適時中前打を放った。
190センチ、100キロを誇る左の強打者。今年1月に兄・宗隆から「可能性があるなら挑戦しろ」との助言を受けてプロ志望届を提出する覚悟を決めた。
偉業へ挑戦中の兄の姿は刺激にもなっている。「自分とは全然レベルが違う。(兄は)55号を打っていますし、異次元の世界に立っている。これからも村上宗隆の弟というのはつきまとうと思うんですけど、いかにそこをプラスに考えていけるか。自分のプレーで村上慶太の兄と言わせるように頑張りたいと思います」と同じ舞台に立つためにも意気込みを語った。