プロ注目の鷺宮製作所・小孫が6回2失点 自身4度目のドラフトへ「待つだけです」

 「社会人野球・東京都企業秋季大会・1回戦、鷺宮製作所3-2JR東日本」(2日、大田スタジアム)

 鷺宮製作所が、延長十回、タイブレークの末にサヨナラ勝ちを決めた。今秋ドラフト上位候補の小孫竜二投手(25)が先発し、6回を5安打2失点と好投。8球団が視察に訪れ、巨人の水野スカウト部長も「いいボールを投げている。強い球を投げていて、変化球も投げて、好評価です」と絶賛した。

 磨きを掛けた直球で相手打線を圧倒した。初回には、3安打を浴び2点の先制を許したが、その後は安定感抜群の制球力だった。「ずるずるいかないように、キャッチャーと話しあった」とコントロールを修正し、二回から四回までは、全て三者凡退。この日最速151キロ直球を武器に、7奪三振を挙げ、無四球だった。

 これまでに3度の指名漏れを経験した。昨年のドラフト会議でも名前が呼ばれず、「悔しい気持ちもあった」。だが、「実力が足りないと分かっていたので、すぐ切り替えて野球に打ち込むことができた」と、1年間、レベルアップに徹してきた。

 一番変わったのはコントロールだという。社会人1年目には制球に悩み、マウンドで涙を流したこともあった。そんな課題克服のため、練習時から常に打者を想定。リリースの安定を追求し、キャッチーボールからコーチと取り組んできた。その結果、四球の数が激減。「自分でも驚くくらい。自分よりも周りがびっくりしてると思います」と言うほどの成長を見せ、この日の試合でも披露した。

 緊張のドラフト会議まであと18日。4度目の挑戦に「武器であるまっすぐとスライダーは、プロにいっても変わらない。どういう結果になるにしろ、待つだけです」。確かな自信を手に、天命を待つ。

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