オリックスが大逆転連覇!涙の中嶋監督が5度宙に舞う「感無量。本当に信じられない」
「楽天2-5オリックス」(2日、楽天生命パーク宮城)
最後の最後に笑った。勝つしかなかった今季最終戦。野球の神様はオリックスに味方した。ソフトバンクが敗れ、最大11・5ゲーム差をひっくり返しての歴史的な大逆転V。5度、宙を舞った中嶋監督は「感無量というか。こんなことが起こるのかと。本当に信じられない気持ちです」と歓喜に浸った。
四回に2点を先行される苦しい展開。だが五回に打線がつながった。頓宮、紅林の連打に山足の四球で無死満塁。伏見の右前適時打、福田の左前2点適時打で逆転に成功した。
先発の田嶋を四回途中で降ろし、早めの継投を決断。大一番で指揮官のタクトもさえ渡った。
「最後の試合で決まるとは全然、思ってなかったですし、選手が本当によく頑張ってここまでつれてきてくれた。この勝利を本当に、ありがとう、と言いたいです」
優勝直後は目に涙が浮かんだ。
仰木彬監督が率いた1995、96年以来の連覇達成。日替わり打線、思い切った采配、用兵は偉大な指揮官になぞらえ、“ナカジマジック”とも評される。
「うちのピッチャー陣の頑張りがなければここまではこれなかった。まだまだ先がありますけど野手陣、頑張ってください」と野手陣に奮起を促しつつ、「日本シリーズ、いきたいと思います。もっと応援してください。ありがとうございました」。昨季逃した日本一へ-。中嶋オリックスの戦いはまだまだ終わらない。