ヤクルト・内川、坂口、嶋が笑顔の引退 「笑顔でお別れを言えるのは幸せ」
「ヤクルト8-2DeNA」(3日、神宮球場)
「見せましょう、ヤクルトスワローズの底力を」-。最後にヤクルト・嶋基宏捕手(37)は最高の笑顔でホームにこう言葉を残し、16年に及ぶプロ野球人生を締めくくった。
八回1死、嶋の名前がコールされると、球場中から歓声が送られた。代打で現役最後の打席は空振り三振。だが、後悔はない。九回の守備ではマスクをかぶり、1死を取ったところで交代した。
内川聖一内野手(40)と坂口智隆外野手(38)も引退試合を迎えた。「5番・一塁」で先発した内川は三回の第2打席で左翼線にタイムリー二塁打。通算2186本目の安打で22年間の現役生活に別れを告げた。また、坂口も「2番・右翼」で先発し、初回に左前打。現役最後となった三回の打席は遊飛に終わり、四回の守備から交代。20年間の現役生活を終えた。
試合後の引退セレモニーで内川は「笑顔でお別れを言えるのは幸せ」と話し、坂口も「最高のチームメート、仲間、多くの人に支えられてやって来られた」と実感を込めた。満員の神宮は万雷の拍手と感動に包まれた。