「パＣＳファーストＳ・第１戦、ソフトバンク－西武」（８日、ペイペイドーム）

　リクエストで判定が覆り、ソフトバンクが守備でゲッツーを完成させた。

　０－０の三回表１死一塁だ。西武９番・鈴木の打球は左中間深くの大きなフライ。これを左翼手・柳町が懸命に追いかけて好捕した。すると、一塁走者だった西武の呉がすでに二塁を回っており、慌てて一塁へ帰塁した。

　柳町から遊撃手・今宮を中継して、一塁手・中村晃へ矢のようなボールが送られた。しかし、ハプニングが起きた。今宮の送球が走者・呉の背中に当たりボールがはねたのだ。

　だが、そのボールは逸れることなく、ふわりと一塁手・中村晃のミットに収まった。際どいタイミングでセーフと判定されるも、藤本監督がすかさずリクエストを要求。ＶＴＲ検証の結果、判定が覆ってアウトがコールされると、ソフトバンクにとって大きな併殺プレーとなり本拠地ファンから大歓声が起こった。