ソフトバンクPS強すぎ17連勝 「不敗神話」柳田3ラン 悲劇V逸リベンジ王手

 「パCSファーストS・第1戦、ソフトバンク5-3西武」(8日、ペイペイドーム)

 「2022 パーソル クライマックスシリーズ パ」のファーストSが開幕し、ソフトバンクが柳田悠岐外野手(33)の3ランなどでリードを奪い、逃げ切った。これで2019年のファーストS第2戦以降、CSと日本シリーズで17連勝。9日の第2戦で引き分け以上ならファイナルS進出が決まる。

 ポストシーズン17連勝をたぐり寄せたのは、やはり柳田の一振りだった。1点を先制した直後の三回2死二、三塁。高橋に2球で追い込まれながらも、内角のスライダーをすくい上げた。「確信歩き」が会心の手応えを物語った。右中間テラス席に飛び込む3ラン。ベンチ前で仲間の祝福を受けたキャプテンから笑みがはじけた。

 「必死に当てにいったら芯付近に当たってくれた。しっかり仕事はできたかな」。CS通算7本塁打は歴代6位タイ、同23打点は2位の数字だ。過去の日本シリーズで放った3本塁打を含め、ポストシーズンで計10本塁打。ポストシーズンで柳田がアーチを描くとチームは全勝で「神話」は10試合に伸びた。

 悲劇のV逸を味わった「10・2」のリーグ最終戦後、「僕がもっと打っておけば優勝していたなと思う」と言い切った柳田。チームの大黒柱として責任から逃げることはなかった。9月30日の楽天戦で首付近を痛めて途中交代。状態が心配されたが、10月1日の西武戦、2日のロッテ戦と立て続けにアーチをかけた。5日間空いたが、これで「3戦連発」。背中でチームを引っ張っている。

 CSに向けて柳田を「打のキーマン」に指名していた藤本監督も「いいところでしっかり打ってくれた」と最敬礼。9日は自身の誕生日で「34歳も変わらず良い1年にしたいですね」。リーグ2位からの日本一へ、チームは大きな一歩を踏み出した。

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