ソフトバンク・千賀 エース堂々3失点 志願の八回159キロ連発
「パCSファーストS・第1戦、ソフトバンク5-3西武」(8日、ペイペイドーム)
ソフトバンク・千賀滉大投手は重圧がかかる初戦にも「気持ちはいつでも入っている。自然だった」と落ち着いていた。味方の守備のミスもありながら、8回を3失点にまとめて「とにかくチームが勝てばいい」と納得の表情だ。
「いいミーティングができた」と、序盤は普段以上にスライダーを多投。この球種で一回は森から見逃し、二回も山川から空振りで三振を奪うなどタイミングをずらした。五回に失策が絡んで2失点し、六回は森にソロを浴びたが「メカニック(体の動き)が合っていたので、大丈夫だと思っていた」と自信を持って腕を振った。
藤本監督に続投を直訴して臨んだ八回も球威は衰えず、この日最速タイの159キロを連発。エースが役目を果たし、“下克上”へ一歩を踏み出した。