巨人戦力外の井納に再起の道はあるか 「あの投球ができるなら戦力になれる」評論家の視点

 巨人の井納翔一投手(36)が7日、球団から来季の契約を結ばないことを通達された。他球団での現役続行を希望しており、今後も練習を続けていくという。

 20年オフ、DeNAからFA宣言し、巨人に2年総額2億円(金額は推定)で加入。当時、原監督は「井納君は先発ローテの一角として中5日、中6日、ときには中4日で。150イニング200イニング目指すことも」とフル回転を期待していたが、2年間での1軍登板は12試合で、わずか1勝に終わった。

 巨人OBで投手コーチも務めたデイリースポーツ評論家・関本四十四氏は巨人加入後の井納について「去年は開幕前にけがしたり、今年は1球もストライクが入らずに降板した試合もあったりと、ベンチとしては使いにくい投手、となっていたと思う」とする一方で、「去年とは違って、今年に関しては夏場にいい投球を見せていたんだよな。でも、状態のいい時に下に落ちてそれ以来、上がってこなかった。プロ初勝利が9人なんていうことが話題になっていたけど、そうした若手優先のチーム方針で気の毒な面もあった」と振り返った。

 実際、今季1軍の成績は7登板で防御率1・80。再昇格した8月は登板3試合全て無失点と好投し、“いい時の井納”が顔をのぞかせていた。

 現役続行を希望する右腕に再起の道はあるか。関本氏は夏場に140キロ後半の直球と落差の大きいフォークで好投していた投球を振り返り、「あの投球ができるなら、まだまだ戦力になれる。もともとは規定投球回も期待できるタフさもあるし、短いイニングでもいける。年俸は大きく下がるのは仕方ないと思うが、便利屋としてほしいところもあるんじゃないか。肩、肘に問題がないのであれば、本人だって『このまま終われるか』という思いでいるはず」と語った。

 井納は自身のツイッターで「今は、他球団からの連絡が来ることを祈りながら練習をしていきます」と先を見据える。36歳右腕に復活のチャンスは訪れるだろうか。

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