白鴎大・曽谷 大学ナンバー1左腕 スリークオーターで最速151キロ
20日のドラフト会議まで10日を切った。22年度ドラフトの中で要注目の候補を2回にわたって紹介する。第1回は大学生編。白鴎大・曽谷龍平投手(4年・明桜高)は最速151キロを誇る左腕で大学ナンバーワン投手の呼び声が高い。野手では立大・山田健太内野手(4年・大阪桐蔭)など、即戦力になりえる選手に注目が集まる。
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大学ナンバーワン左腕との呼び声が高い白鴎大・曽谷は、スリークオーターでゆったりとしたフォームから、最速151キロを投げ込む変則左腕。まだ粗削りで制球に苦しむことも多々あるが、メンタルも強く、直球で押し切れる威力は魅力的だ。変化球はカットボールとツーシームが武器となり、左右の打者関係なく三振を奪える。
明桜では2年夏に甲子園出場。ただ、「ストレートのキレには自信があったけど、コントロールできない部分があった」という。制球力を上げるため、大学2年の秋からフォーム改造に着手。試行錯誤した結果、「7、8割で投げるという意識でピッチングもしようと。キャッチボールが大事だなとわかりました」と、現在の力感のない投球スタイルにたどり着いた。
今夏は大学日本代表に選出。同じ左腕で投打二刀流の日体大・矢沢らと交流し、「良い経験になった。すごい選手がたくさん集まって刺激になる部分がたくさんあった」と充実した夏を過ごした。
世界を経験したからこそ、芽生えた思いもある。「大学代表を経験して、プロの世界で挑戦したい気持ちが大きくなった」と左腕。1位指名を獲得してプロでも大きく羽ばたく。
◆曽谷 龍平(そたに・りゅうへい)2000年11月30日生まれ、21歳。奈良県斑鳩町出身。182センチ、80キロ。左投げ左打ち。投手。斑鳩小1年から斑鳩少年野球部で野球を始め、斑鳩中では志貴ボーイズでプレー。明桜では1年夏からベンチ入りし、甲子園は2年夏に出場。今夏は大学日本代表に選出された。50メートル走6秒3、遠投110メートル。最速151キロ。