巨人発表 桑田真澄氏はファーム総監督「育成部門はハマリ役かもしれない」評論家の視点

 巨人は13日、来季のコーチングスタッフを発表した。

 1軍は原辰徳監督を筆頭に11人。原&阿部ヘッド体制となり、今季リーグワーストの防御率とBクラス低迷の一因となった投手部門は、阿波野秀幸氏が投手チーフコーチとして復帰した。

 今季投手チーフコーチの桑田真澄氏は、ファーム総監督に配置転換。巨人OBで投手コーチも務めたデイリースポーツ評論家・関本四十四氏は「配置転換は仕方ないとは思うが、むしろ桑田にとっては育成部門のほうがハマリ役かもしれない」と語った。

 引退後に早大大学院や東大大学院でスポーツ科学などを学び、その豊富な知識や現役時代の経験を買われて昨季から1軍投手コーチに就任。今季は投手チーフコーチを任されたが、チーム防御率はリーグワーストの3・69と低迷した。

 先発投手は9回完投135球を唱え、春のキャンプでは徹底した投げ込みで強化を図った。関本氏は「プロは結果の世界。春先の練習含め、絵に描いた餅となった。リリーフ陣は中川の故障や外国人の不調が痛かったが、先発陣も菅野や戸郷に続く投手も出てきていない。ファンとしては、投手部門にメスが入らなければ納得はしないだろう」とした。

 とはいえ、若手の芽が出始めていることも事実。関本氏は「初勝利を挙げた選手が8人いたということを考えれば、これからという選手をうまく導いてくれる期待感はあるのではないか」とも語った。

 クライマックスシリーズの真っ只中だが、すでにシーズンが終了した8チームは来季へ向けた戦いが始まっている。関本氏は「今はフェニックスリーグをやっているけど、この中から一人ふたりでも出てくるか。参加しているメンバーで言えば平内はシュート回転で甘く入り、ゴーンとやられることが多かった。秋はこういう課題をつぶせていけるかが、大事になる」とした。

 来季のV奪回、そして投手王国再建へ。桑田氏の育成手腕にも期待がかかる。

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