“ミスターレオ”松井稼頭央氏が監督就任へ 18日記者会見 西武球団社長「最もふさわしい」
西武は13日、来季から松井稼頭央ヘッドコーチ(46)が監督に就任すると発表した。今季限りで勇退した辻発彦監督(63)の後を受け、来シーズンは4年ぶりのリーグ優勝と2008年以来の日本一を目指す。就任会見は18日に開かれる。
現役時代は「ミスターレオ」と呼ばれた男が、新たなライオンズをつくる。18年に古巣に復帰してチームの10年ぶりのリーグ優勝に貢献すると、同年に現役引退。19年から2軍監督として3シーズン若獅子を指導した後、今季はヘッドコーチとして2年ぶりAクラスの3位に貢献した。
奥村球団社長は「チームが目指す『常勝』と『育成』という点において、監督として最もふさわしい人材だと判断し就任を要請した」と説明する。レギュラーが固定できなかった外野陣の現状など、チーム事情を的確に把握する松井新監督への期待は大きい。
今季の投手陣はリーグ1位のチーム防御率2・75を記録。長年の課題だった投手陣の整備に成功した一方、4番山川が本塁打と打点の2冠に輝きながらも、チーム打率はリーグワーストに終わった。日米通算2705安打を誇る“レジェンド”でもある若き指揮官は、新たな常勝軍団の構築を目指して船出する。
◆松井稼頭央(まつい・かずお)1975年10月23日生まれ、46歳。大阪府出身。現役時代は右投げ両打ちの内、外野手。PL学園高から93年度ドラフト3位で西武入団。98年にパ・リーグ最優秀選手に選ばれ、02年に「トリプルスリー」を達成。04年にFAでメッツ移籍後、ロッキーズ、アストロズを経て11年に楽天でNPB復帰。18年から西武復帰し同年現役引退。最多安打2回(99・02年)、盗塁王3回(97~99年)。19年に西武2軍監督就任。22年は1軍ヘッドコーチ。