ソフトバンク・藤本監督「悲観することはない」無念の終戦も選手を労う
「パCSファイナルS・第4戦、オリックス3-2ソフトバンク」(15日、京セラドーム大阪)
サヨナラ負けで2年ぶりの日本シリーズ進出を逃したソフトバンク・藤本博史監督が取材に応じ、まずは選手たちを労った。
「負けたら終わりという試合だったし、一年間よくやってくれたと思います。(サヨナラ打を浴びた)モイネロもシーズン途中からですが、ずっと抑えをやってくれた。打った中川君を褒めるべきじゃないですか」
また、「レギュラーシーズンの勝率は(オリックスと)全く一緒。そんなに悲観することないと思う。まあ、負けたことは負けたんでね。そこはもう課題として、来年やり返してくれる。打倒オリックスで頑張ります」と前を向いた。
ただ、その中でも課題を口にした。攻撃陣では下位打線だ。「オリックスとウチの違いは、向こうは何とか塁に出ようと食らいつくけど、ウチはちょっと淡泊だったかな。1年間の中での課題が出た」
投手陣についても「やっぱりフォアボールですね。そこはもう投手コーチにもレギュラーシーズンが終わったところで言うているんでね。もう終わったことはしょうがないですから、来年に向けてね」と話した。
世代交代を掲げて臨んだ監督1年目。「しんどかった」と振り返ったが、「若い選手も経験できた」と手応えもあった。
「レギュラーはゼロという形で、全員で競争という形でね、この秋のキャンプからちょっと厳しくなると思いますけど、やっていきます」
昨年のBクラスから巻き返したシーズンだったものの王座には返り咲けなかった。悔しさを胸に、鷹はまた強くなる。