ラミレス氏が藤浪に助言「指導がハマれば活躍する」メジャー成功のカギは制球力

 ヤクルトや巨人などでプレーし、DeNAで監督も務めたアレックス・ラミレス氏が19日、自身のYoutubeチャンネルを更新。阪神からポスティングシステムを利用して米大リーグに挑戦する藤浪晋太郎投手について語った。

 ラミレス氏はDeNAでの現役最終年だった2013年4月14日に、新人だった藤浪と対戦。3打数無安打に抑えられている。当時を思い返しながら、160キロの直球にスライダー、フォーク、ツーシームなどを交えて三振を奪える投球を評価。一方で通算994回1/3を投げて、459四球を与えている点を懸念した。

 「メジャーリーグでの成功は簡単ではないだろう。彼のボールはとても速いが、アメリカの競争は日本より厳しいからね。彼は日本で制球に苦しんでいたように、それがアメリカでも起こるとどうなるか。ここ数年、阪神の投手としてその部分はあまり改善されていない。したがって、アメリカのどのチームにとっても獲得するのは多少のリスクがある」と危惧した。

 ただ、環境や指導者が変わることできっかけをつかむ可能性も指摘。「もしメジャーリーグのピッチングコーチが違う技術や投げ方を教え、それがうまくハマればものすごく活躍する可能性もあるだろう。もともと球は速いし、スライダーやフォークが投げられるからね」とも話した。

 最終的には、制球力がポイントとなることを改めて指摘した。「(コーチの指導が)ハマらなければ、かなり厳しい状況になるだろう。もしかしたらマイナーリーグ、3Aやさらに2Aに落ちる可能性もあるだろう。やはり彼は制球に難があるからね」と話した。

 自身は来日前にインディアンス、パイレーツでプレーした。その経験を基に「どこかのメジャーのチームは彼を獲得すると思うよ」とし、「多くのチームが彼に興味を持っていると思うけれども、強豪ではないチームにいくことが彼にとってより出場機会をつかむチャンスじゃないかな」と“先輩”としてアドバイスを送った。

 さらに「藤浪投手には頑張ってほしいし、この挑戦がうまくいくことを願っているよ。メジャーリーグの投手になる夢をかなえ、今までメジャーリーグに挑戦した他の日本人選手よりも良い成績を収められるように期待しているよ」と話して締めくくった。

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