高松商・浅野 阪神・岡田監督が理想 「身長を言い訳にせず」アーチ量産の姿重ねた

 ドラフト会議前日の19日、高校通算68本塁打を誇る高松商・浅野翔吾外野手(3年)が高松市内の同校で取材に応じた。阪神の1位候補に挙がっているとみられ、すでに1位指名を公表している巨人と競合する可能性も出てきた。世代No.1スラッガーは、期待と不安の中で運命の時を迎える。

 待ちに待ったドラフトまであとわずか。詰めかけた報道陣に囲まれた浅野は「楽しみというか、早く(ドラフト当日が)来てほしい」と、リラックスした表情を見せた。

 すでに巨人が1位指名を公表。「安心したけど、少し不安はあります」と、偽らざる思いを語る。また、阪神の1位候補としても名前が挙がる中、阪神の岡田彰布新監督(64)の印象を問われ「岡田監督もあまり身長が大きくないと聞いた。それでもあれだけのホームランを打って活躍できる。自分も身長を言い訳にせず、走攻守、バランスの取れた選手を目指したい」。175センチ、決して恵まれたとはいえない体格で阪神の5番打者として活躍した岡田監督に、170センチの自分を重ね合わせた。

 日に日に注目は増す。学校の仲間からも多くの励ましを受け、校外でも写真やサインを求められることが増えた。本人は「何が変わったんだろう?」と不思議がる。人通りの多い商店街などを避ける日々が続き、苦笑いも浮かべるがそれは期待の表れでもある。

 当日は登校前に学校から西へ約3キロにある高松の氏神「石清尾八幡宮」へお参りする予定。「無事に指名していただけるように」。夏の香川大会中、試合前には家族とともに必ず訪れて甲子園出場を果たした。縁起のいい場所で不安を振り払い本番に臨む。

 緊張と不安、高まる鼓動を抑えつつ、「きょうの夜はしっかり寝ます」と笑った浅野。夢の実現まで、あと一歩だ。

 ◆浅野 翔吾(あさの・しょうご)2004年11月24日生まれ、香川県高松市出身、17歳。170センチ、86キロ、右投げ両打ちの外野手。屋島スポーツ少年団で野球を始め、屋島シーホークス、屋島中では捕手を務めた。U-15日本代表としてBFAアジア大会優勝に貢献。高松商では1年夏からレギュラー。今夏の甲子園で3本の本塁打を放ち、U-18W杯代表に選出された。高校通算68本塁打。

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