超異例9球団公表 例年よりも高い外した際のリスク回避 ドラフト展望
プロ野球ドラフト会議が東京都内のホテルで20日に開催される。
例年よりも上位候補となる選手が少ない今回のドラフトは、超異例の9球団が1位選手を公表した。昨年は、前日までに1位指名を公表したのはわずか2球団。9月28日に巨人が高松商・浅野の指名を公表してから、他球団も次々に名前を挙げるようになった。
突出した存在があまりいないこともあり、当初は好素材に指名が集中することが予想された。しかし、ここまで公表している9つもの球団は異なる選手を1位指名に挙げている。競合必至と思われた日体大・矢沢は現状で日本ハムのみだ。また、ソフトバンクは甲子園出場経験のない誉・イヒネを挙げるなど、意表を突いた。
候補となる選手が少ない今回。競合して外した際のリスクが例年よりも高いと思われ、最初に公表すれば他球団は、避ける可能性がある。そうした理由から、早々と1位指名を公表する球団が増えたと考えられる。
誰もが認める上位候補は少ないだけに、2位以下は各球団のニーズに応じた選手になると予想される。まだ公表していない球団は阪神、DeNA、ロッテの3球団。競合を避けるのか、競合してでも選手を取りにいくのか。ドラフト開始時刻まで探り合いが続くと思われる。