西武ドラ5山田 高校野球スターから球界のスターへ 下位指名「すごく長く感じました」
「プロ野球ドラフト会議」(20日、都内ホテル)
高校野球のスターから球界のスターへの一歩だ。西武から5位指名を受けた山田陽翔投手(18)=近江=は指名された瞬間も硬い表情のままだったが、同校の会見場の外からチームメートの歓喜の声が聞こえるとようやく相好を崩した。「ほっとしました。緊張はしていないつもりでしたが…。すごく長く感じました」。会見場に姿を見せてから約2時間後の指名に笑顔で胸をなで下ろした。
3季連続で甲子園出場。最速149キロの直球と多彩な変化球を武器に夏は2年連続ベスト4、春は準優勝に貢献した。高校野球の顔として注目を集めたが、指名されたのは全体の54番目。「プロに入ってしまえば、何位とかは関係ない。自分をどんどん出してアピールしたい」と意に介さない。
高校通算31本塁打と打撃も持ち味だが、プロでは投手一本を強調する。“令和の甲子園の申し子”の夢は「見た人を楽しませる投手」。同じく甲子園をわかせた先輩・松坂大輔に続き、レオの大黒柱になる決意だ。
◆山田 陽翔(やまだ・はると)2004年6月9日生まれ。滋賀県栗東市出身。175センチ、78キロ。右投げ右打ち、投手。小学1年から治田西スポーツ少年団で野球を始め、栗東西中では大津瀬田ボーイズに所属。近江では1年夏からベンチ入りし、2年夏から3季連続甲子園出場。最速149キロ。50メートル走5秒8、遠投100メートル。