中日ドラ1は沖縄大・仲地 県内大学から史上初のプロ野球選手誕生へ
「プロ野球ドラフト会議」(20日、都内ホテル)
中日から1位指名を受けた仲地礼亜投手(21)=沖縄大=は、チームメートの拍手を受けると、一気に表情を緩めた。「名前を読み上げられて、本当にうれしかった。勝てる投手になりたい」と目を輝かせながら語った。
プロ入りを志したのは昨年末。嘉手納高時代は無名の存在だったが、大学進学後に進化。縦に落ちるスライダーを武器に3年時にはチームを全日本大学選手権出場に導いた。
沖縄大によると、県内の大学からのプロ入りは史上初。周囲のサポートに感謝の言葉を並べ「沖縄の大学からでも目指せることが立証できた」と胸を張った。中学時代には中日の春季キャンプでチケットもぎりの手伝いをした経験を持ち、「まずは先発として1軍で投げたい」と心を躍らせた。
◆仲地 礼亜(なかち・れいあ)2001年2月15日生まれ。沖縄県読谷村出身。21歳。177センチ、83キロ。右投げ右打ち。投手。古堅南小2年から「古堅南少年野球クラブ」で野球を始める。古堅中では硬式クラブ「北谷ボーイズ」で投手。2歳上の兄がいた嘉手納高へ進み、1年夏に甲子園に出場。3年夏は沖縄大会準決勝で興南に敗れる。昨年の全日本大学選手権に出場し、初戦で名城大に惜敗。最速151キロ。