ヤクルト高津監督 セ王者としてパに負けない CS突破後に阪神・矢野前監督からエール

 練習を見つめる高津監督(撮影・高石航平)
 CS突破を決め、矢野監督(左)から声をかけられる高津監督=14日
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 「SMBC日本シリーズ2022」の開幕を翌日に控えた21日、ヤクルトとオリックスが神宮で最終調整を行った。ヤクルト・高津臣吾監督(53)は阪神・矢野前監督からのエールを励みに、セ・リーグチャンピオンとして2年連続日本一に導くことを約束した。キーマンには選手全員を挙げ、恩師・野村克也監督でもなし得なかった球団初の2年連続日本一を目指す。

 秋晴れの神宮で、高津監督は最後までリラックスした表情を見せた。選手たちを信じ続け、頂上決戦に立てる喜びがある。「気持ちも高ぶっていますし、みんな絶対やってくれると信じています」。昨季笑顔で締めくくった20年ぶりの日本一をもう一度-。セ界王者としての意地がある。

 阪神と対戦したCSファイナルS。3連勝で突破を決めた後、同級生の敵将・矢野前監督と柔和な表情で握手した。その際に、「いいチームを作ったね。これからも頑張ってくれ」とエールが送られたという。指揮官として、思いはしっかりと受け止めていた。

 「セ・リーグを勝ち抜いて、チャンピオンになって、この舞台に進めた。最後は『スワローズが日本一になったね』と言われるように、パ・リーグに負けたくないという気持ちも強いのは確かです」

 この日も練習開始ギリギリまでミーティングを実施。映像を確認するなど、準備は入念に行った。鍵を握る中継ぎ陣に対しても、「もう一息でシーズンも終わるので、頑張ってもらいたい」と出し惜しみはしない覚悟だ。恩師・野村監督でもなし得ることができなかった球団初の2年連続日本一へ。全員で泣いて、笑って、最後に見たい景色がある。

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