「大接戦シリーズ」 ヤクルトVSオリックス計8試合すべて2点差以内の決着 第8戦の可能性も?
「日本シリーズ・第2戦、ヤクルト3-3オリックス」(23日、神宮球場)
5時間3分の死闘はお互いに決め手を欠き、ドローに終わった。ヤクルトは3点を追う九回に代打・内山壮の同点3ランで試合を振り出しに戻した。オリックスはストッパーとして九回に登板した阿部が誤算だった。
これで2年連続同じ顔合わせとなったヤクルトVSオリックスの日本シリーズは、ここまで計8戦がすべて2点差以内で決着する大接戦に。移動日を挟んで25日からは京セラドームに場所を移して3連戦が行われる。
第2戦が引き分けとなり、両軍とも大接戦を演じていることからネットでは「第8戦」がトレンドに浮上。ここからの戦いにも注目が集まる。
日本シリーズ計8試合のスコアと戦評は次の通り。
【21年日本シリーズ】
◆第1戦 オリックス4-3ヤクルト オリックスが逆転サヨナラ勝ち。九回に宗が同点打。さらに吉田正の中越え二塁打で決着した。ヤクルトはマクガフが誤算。
◆第2戦 ヤクルト2-0オリックス ヤクルトの高橋がシリーズ初登板で完封勝利。打線は八回に青木が決勝適時打。オリックスは打線が沈黙した。
◆第3戦 ヤクルト5-4オリックス ヤクルトは五回に中村の2点打などで計3点、七回にサンタナの2ランで逆転。オリックスは4番手の吉田凌が踏ん張れず。
◆第4戦 ヤクルト2-1オリックス ヤクルトが接戦を制し、20年ぶりの日本一へ王手。石川が6回1失点でシリーズ初勝利。オリックスは打線が振るわず。
◆第5戦 オリックス6-5ヤクルト オリックスは同点の九回に代打・ジョーンズが勝ち越しソロ。最後は平野佳が締めた。ヤクルトはマクガフが沈んだ。
◆第6戦 ヤクルト2-1(延長十二回) ヤクルトが延長十二回の死闘を制し20年ぶり6度目の日本一。延長十二回に川端が勝ち越しV打。オリックスは山本が141球を投げて9回1失点、11奪三振と力投したが、打線が援護できなかった。
【22年日本シリーズ】
◆第1戦 ヤクルト5-3オリックス ヤクルトが一発攻勢でオリックスを下し、先勝した。同点の三回に塩見のソロ、四回にはオスナのソロ、八回に村上がダメ押しソロを放った。このリードを継投で守り、逃げ切った。
◆第2戦 ヤクルト3-3 ヤクルトが3点を追う九回に代打・内山壮の起死回生となる同点3ランで試合を振り出しに戻し、ドローに持ち込んだ。オリックスは完封目前でクローザーとしてマウンドに上がった阿部が誤算だった。