沈黙のヤクルト村上 9打席連続ノーヒット 神宮決戦で出直しなるか
「日本シリーズ・第5戦、オリックス6-4ヤクルト」(27日、京セラドーム大阪)
敵の4番の復調とは対照的に、ヤクルト・村上宗隆内野手(22)のバットから快音が途絶えた。史上最年少三冠王が2試合連続、計9打席連続無安打となり、その4番の状態に呼応するかのようにチームも連敗となった。
初回1死一、二塁の先制機でオリックス先発・田嶋の直球に空振り三振。同点の五回無死一、二塁は一塁ゴロ(記録は併殺打とベースカバーの投手失策)と奮わず。1点リードの九回1死はワゲスパックのチェンジアップで見逃し三振に倒れた。
CS終了後は調整期間で状態を戻し「休むところは休んで、やっているところはやって。すごくいい感じ」と話していた村上。言葉通り、シリーズ開幕からは3試合連続安打と結果を残していた。
だが、これも4番の宿命なのか。26日から計4度の得点機で1本を出せず、チームの敗戦につながった。シーズン中の不振時には「堂々とグラウンドに立って、フルスイングしてくれたらいい」と信頼感を示し続けた高津監督。その姿を取り戻すべく、29日からの神宮決戦で出直しを図る。