ヤクルト・マクガフ起用の誤算「高津監督の親心」が結果的に暗転 岡義朗氏が解説

 9回、太田に四球を許したところで降板となるマクガフ(撮影・高石航平)
 9回、紅林の投ゴロを悪送球するマクガフ(撮影・高石航平)
 9回途中、降板するマクガフ(撮影・堀内翔)
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 「日本シリーズ・第6戦、ヤクルト0-3オリックス」(29日、神宮球場)

 阪神、広島、オリックスでコーチを歴任したデイリースポーツ評論家・岡義朗氏が解説を務め、1点ビハインドの九回にヤクルト・高津監督が守護神のマクガフを起用した場面について、「高津監督の親心」と評し、「結果的には不安を残す形となった」と解説した。

 神宮球場がざわめきに包まれたのはヤクルトが1点ビハインドの九回表。ここで第5戦の最終回に吉田正にサヨナラ弾を浴びたマクガフがコールされた。

 この起用に岡氏は「打たれた試合のあと、すぐに起用してあげたいという高津監督の“親心”だと思う。現役時代に抑えとして活躍した選手だから。この1イニングを任せて、九回裏、そして第7戦へ不安を払しょくして臨みたかったのではないかな」と分析した。

 しかしマクガフは先頭の安達に安打を許し、続く紅林のバント処理を一塁へ悪送球。ファウルグラウンドを転々とする間に2点目を失い、代打・西野の犠飛で致命的な3点目を奪われた。1回を投げきることができず途中降板となった。

 リリーフ投手が救援失敗など結果が出なかった場合には、間隔を開けずに起用してあげることが打開策の一つとして挙げられる。マクガフはストッパーとしての実績も十分だけに、メンタル面の立て直しが重要とヤクルトベンチが判断しての起用だったのかもしれない。

 ただ結果は裏目に出てしまい「不安を残すことになってしまった」と岡氏。一方のオリックスについては「犠打をきっちり決められたことが勝因。うち2度は得点にもつながり、走者を停滞させなかったことで相手に流れを渡さなかった」と評した。

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