オリックス・宮内オーナー「無上の喜び」今季限りで勇退、34年間万感花道
「日本シリーズ・第7戦、ヤクルト4-5オリックス」(30日、神宮球場)
球団とともに歩んだ34年間。その花道を愛する選手たちが華やかに彩ってくれた。今年2度目の胴上げ。今季限りでの勇退を表明しているオリックス・宮内義彦オーナー(87)は満面に笑みを浮かべて5度、神宮の夜空に舞った。
「冥土の土産って言ったら怒られるな。ちょっと早いけど」といたずらっぽく笑った宮内オーナー。それでも亡き名将を思い、「仰木さんに報告できたということで、僕としては無上の喜び」と万感の思いを表していた。
阪急から球団譲渡を受けた1988年からオーナーを務め、仰木監督の下で96年に日本一。オーナー最後の年に再び頂点に立つチームを見届け「これからまだ前進していくチーム」と評した。「来年からもっと強力なファンになります」。今後も愛するチームへ、温かな思いを送り続ける。