引退の日本ハム・杉谷が「10番・DH」でラスト紅白戦 「本当に14年間」鎌ケ谷に別れ

 杉谷(中央)の音頭で手締めする日本ハムの選手たち(撮影・佐藤厚)
 4回、杉谷は中前打を放ち、笑顔を見せる(撮影・佐藤厚)
 4回、杉谷は中前打を放つ(撮影・佐藤厚)
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 「日本ハム紅白戦、白組1-1紅組」(3日、鎌ケ谷スタジアム)

 現役引退を表明している日本ハムの杉谷拳士内野手(31)が、紅白戦に出場した。7回終了、指名打者2人制の特別ルールの中、白組で「10番・指名打者」として出場。2打数1安打の活躍だった。5日に行われる侍ジャパンとの強化試合(東京ド)が“引退試合”の予定で、14年のプロ野球人生で多くの汗を流した鎌ケ谷スタジアムもこの日が現役最後だった。

 四回、先頭で打席に入ると、球場に詰めかけたファンから温かく、大きな拍手が送られた。カウント1-1からの3球目、古川侑が投じた143キロの直球を弾き返してセンター前に安打を放った。

 その後、犠打で二塁に進塁。だが、続く阿部の打席では、投手がセットポジションで静止している間に三盗のギャンブルスタートを試みるも、古川侑にプレートを外されて三塁タッチアウト。バックネット前で観戦していた新庄監督は両手で頭を抱え、「あれエンドラン。エンドランなのに走った。アウトになっちゃったー」と後に苦笑いで明かした。

 試合が終わると選手、コーチ、監督全員がマウンドに集まった。杉谷が輪の中で「本当に14年間ありがとうございました。残り2日間、鎌ケ谷では最後になるので、ここで皆さんと一緒に締めて、残り2日間野球を楽しみたいです」。現役最後の鎌ケ谷に別れを惜しみつつも、最後は音頭を取って一本締めを行った。

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