オリックス 26年分の歓喜 御堂筋パレードに30万人 史上初“ナイター”で日本一祝福

 パレードする吉田正と中嶋監督(撮影・高部洋祐)
 昇天ポーズを決める杉本(右)、T-岡田
 沿道に集まった人らの声援に応える(左から)宮城、中川圭、宗
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 26年ぶりに、悲願の日本一に輝いたオリックスの優勝パレードが3日、大阪市の中心部の御堂筋で行われた。前回日本一の96年以来で、大阪での開催は本拠地を移してから初となる。沿道に約30万人(主催者発表)が詰めかけた中、中嶋聡監督(53)ら首脳陣、選手らは拍手と大歓声を浴びながら、約700メートルのコースを進み、ファンと喜びを分かち合った。

 色鮮やかなイルミネーションの下で、笑顔の花が咲き誇った。沿道を埋め尽くした約30万人のファンは、大阪を盛り上げたヒーローたちに手を振り、割れんばかりの拍手を注ぐ。まずは選手会長・吉田正が「去年のリベンジを果たすことができました。僕たちもそうですけど、素敵な一日になることを祈っています」と感謝。日本一を成し遂げ、26年ぶりに伝説のパレードが華々しく復活した。

 中嶋監督と吉田正が乗ったオープンカーが先導。山本、平野佳、能見、杉本らが乗った車が続いた。その後ろを2台のオープンデッキのバスが追い、約30分かけて約700メートルをゆっくり進んだ。上空には中継のヘリコプターが数機飛び交った。

 あふれんばかりの人で埋め尽くされた沿道には、涙するファンの姿もあった。「めっちゃくちゃ人がいたね。びっくりしちゃったよ」と中嶋監督。山本も「思っていた以上に人が集まっていた。たくさんの方が、集まってくださってうれしかった。最高でした」と声を弾ませた。

 昨年はコロナ禍のため、京セラドームで開催されたファン感謝デーで行った優勝パレードはバーチャルだった。ようやく実現したファンと共に味わう優勝への喜び。改めて応援の力を実感した瞬間でもあった。

 これまで監督インタビューなどで、球場へ応援に来てもらうことを呼びかけていた指揮官。「非常にいっぱいの人が来てくれたら選手も張り合いがでますし、下手なプレーができない。そういう意味もこめて今日のパレードはうれしいですね」と日本一連覇、リーグ3連覇がかかる来季も“共闘”を呼びかけた。

 史上初の「ナイトパレード」はナインの結束力を高め、ファンとの一体感も強めた。「こんな最高な思いはなかなかできないので、また来年みんなでできたらいいなと思います」と山本。2023年も大阪を熱くする。

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