日本ハム・杉谷が涙、涙の引退試合 代打で右飛 新庄監督との抱擁に侍選手、ファンも総立ち

 7回、代打で出場して右飛に倒れて清宮と抱き合う杉谷(撮影・堀内翔)
 現役最終打席を終え、新庄監督と抱擁を交わす杉谷(撮影・高石航平)
 7回、右飛で現役最終打席を終え清宮らナインに迎えられる杉谷(撮影・高石航平)
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 「侍ジャパン強化試合、日本-日本ハム」(5日、東京ドーム)

 日本ハムの杉谷拳士内野手がプロ最後の打席を迎えた。七回無死一塁から代打で登場。コールされると球場全体からの拍手を浴びた。目を真っ赤にして打席に立った。

 敵味方関係なく、拍手が送られる中、七回。無死一塁で、9番・阿部の代打で出場した。1球1球に、歓声が沸く。4球目を右飛に打ち取られたが、すがすがしい表情だった。

 直後に登場曲「ワンダフルデイ」が場内に流れる中、ベンチに下がった。出迎えた清宮とハグ、仲間とタッチをかわし、最後は新庄監督と熱く抱き合った。昨季まで日本ハムを率いていた侍ジャパン・栗山監督が拍手を送り、味方だけでなく、侍ジャパンの選手も総立ちで拍手を送った。涙を流すファンの姿もあり、愛されキャラにふさわしいラストだった。

 試合前の円陣では声出し役を担当。涙ながらに感謝の思いと気合いを注入した。だが、ナインは空気を読んでまさかのスルー。最後までいじり倒すと、杉谷は「何でやねん!」とツッコミを入れた。

 打撃練習でもサプライズ。ベルーナドーム恒例の“杉谷いじり”が東京ドームで実現され「その人気は今や侍ジャパン越え。球界大注目のみなさまの杉谷拳士選手が、ただいま、最高に前向きにバッティング練習を行っています。みなさん、きょうが最後のチャンスです。よろしければご注目下さい」。西武のスタジアムアナウンサーを務める鈴木あずささんが“出張”。引退試合に花を添えた。

 試合後は侍ジャパンも加わり、両軍総出で胴上げ。満員の観客から拍手を浴びた。

 杉谷は「プロに入って14年間、たくさんの熱いご声援ありがとうございました。支えてくださった全ての皆様に、感謝の気持ちでいっぱいです。今日この日、この瞬間から、更なる「前進」に向け、日々精進していきます。野球というスポーツに出逢えて、本当によかったぁー!」とコメント。最後は笑顔でプロ野球に別れを告げた。

 

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