広陵2年連続V 46連勝で決めた! いざ明治神宮大会昨年準Vのリベンジ
「秋季高校野球中国大会・決勝、広陵13-0光」(6日、ぶんちゃんしまなみ球場)
決勝は広陵(広島1位)が光(山口3位)を13-0と投打で圧倒し、2年連続13回目の秋の中国大会優勝を飾った。新チームは練習試合を含め、この日で46連勝。無敗で中国地区の頂点に駆け上がった。18日に開幕する明治神宮大会への出場も決めた広陵。準優勝だった昨年のリベンジを目指していく。
昨年の覇者は最後まで強かった。決して牙城は崩させない。広陵が優勝を飾り、新チーム発足からの連勝も46に伸ばした、中井哲之監督(60)は「先取点が取れて自分たちの野球ができた」と納得顔で振り返った。
連覇の立役者は、五回に2点目の右越えソロを放った1番・田上夏衣外野手(2年)。前の2打席はいずれも外野フライで「低い打球をと。上から打つことを意識した」と見事に修正した。ここから7連打などで一挙10得点。田上はこの回2度目の打席でも三塁打を放ち、3安打4打点と躍動した。
一つの敗戦が契機になった。今夏の県大会は3回戦で英数学館に1-2で惜敗。10年ぶりの3回戦敗退に「やっぱり、あの負け方が広陵高校野球部にとって非常に重たくて」と中井監督は回想する。悔し涙をのんだ3年生は毎日、練習で後輩たちをサポートした。
後輩たちが練習に専念できるよう、今もグラウンド整備を率先して担当。打撃投手も務めてくれた。「3年生のサポートあっての優勝」と田上が言えば、指揮官も「一番悔しかったと思うけど『頑張れよ』と言い続けて、胸を貸してくれるというか。本当に感謝している」とねぎらった。18日からは、昨年準優勝の明治神宮大会。どこにも負けない団結力を携えた広陵が、堂々と全国の舞台に挑む。