巨人 桜井は最速148キロ「戦力外を受けて2日くらい寝込んだ」「悔いはない」
「12球団合同トライアウト」(8日、楽天生命パーク宮城)
巨人から戦力外通告を受け、合同トライアウトに参加した桜井俊貴投手(29)は打者3人に対し、1安打1四球とアウトは一つしか取れなかったが、最速148キロと力強い直球は見せた。
先頭の中日・渡辺に不運な形で内野安打を許すと、続く広島・中神には粘られ四球を与えた。最後の楽天・吉持は直球で押し込み一直に抑えた。
桜井は15年のドラフト1位で入団。4年目の19年にはキャリアハイとなる8勝をマーク。一気に飛躍が期待されたが、その後結果を残すことができず。今季は8試合の登板で2勝、防御率14・04と苦しみ戦力外となっていた。
渾身の9球を投げ、「戦力外を受けて2日くらい寝込んで、この時を迎えられて嬉しく思います」と充実の表情。首を振って直球を投げ込む場面があり「もう楽しむことだけ思って投げた。練習の感じは出せた。制球力はもう少しできたかなと思うが、腕の振りは出せたので悔いはない。100点で悔いなくできた」とうなずいた。