中日 ドラフト3位・森山暁生 課題は“都会慣れ” 名古屋は「建物が高くて、人の数も違う」
中日からドラフト3位で指名された森山暁生投手(18)=阿南光=が8日、徳島市内のホテルで仮契約を結んだ。契約金は4500万円、年俸600万円(金額は推定)で合意した。
“都会慣れ”が最初の課題だ。仮契約後、阿南光の高橋徳監督とともに会見に臨んだ森山は「ドラゴンズの一員と認められるように、しっかり準備していきたい」と気を引き締めた。今後は本契約を経て、年明けに入寮。新人合同自主トレへ参加する予定だが、初めての“1人暮らし”に不安も残る。寮では周囲に他の選手もいるとはいえ、初めて親元を離れて生活することになる。「慣れない環境なのでしっかり睡眠が取れるかどうか。不安が勝ったら眠れなったりするタイプなので」。しかも、今までにない“都会”での暮らしとなる。
ドラフト指名後、地元テレビ番組への出演のため何度か名古屋を訪れたが、「建物が高くて、人の数も全然違って、(徳島に)帰ってきて頭が痛くなりました」と苦笑いを浮かべた。
森山の世代は入学から新型コロナの影響が色濃く、修学旅行は中止。部活でもなかなか県外遠征ができず、入学から初めての泊まり込みの遠征が2年時に出場した甲子園だった。地元以外での経験が少ない中で、自分の生活基盤を固めることも重要となる。
不安もある一方で「ひつまぶしがおいしかった。もっとおいしいものを食べたいです」と、早くも名古屋メシへの“順応”を見せた森山。「ゆくゆくは沢村賞を取れるような投手なりたい」という、大きな夢に向かって、第一歩を踏み出す。