日本ハム 森本稀哲コーチ「優勝に届かない理由は節々に感じる」意識変革求める
「日本ハム秋季キャンプ」(11日、国頭)
今季から就任した森本稀哲外野守備走塁コーチ(41)がキャンプ前半を終えて取材に応じた。「昔のファイターズのいいところが僕の中にあるので、(選手に)伝えていけたらと思います」と強かった時代を取り戻す思いを語った。
4年連続Bクラスに低迷する。解説者として見てきたチームのコーチに就任。「最近なかなか優勝に届かない理由は練習の節々にあるなと感じる」と指摘した。
森本コーチ自身も現役時代は新庄監督とともに様々なパフォーマンスやそのトークでファンを沸かせた。その一方でプレーに対しては厳しく臨んだ。チームは優勝争いの常連にもなっていた。
現在のチームと比較してこう話す。「優勝する、とか3割打つ、とか40本打つ、とか言っていますけどまだ足りない気はする。本当に打つんだったら目が変わってくる。その辺をストレートに言っていこうとは思っています。きつい練習もそこで諦めている選手ができるわけない」。感じた甘さ。持ち前のキャラでフレンドリーに接しながら、厳しく意識の変革を求めていく思いだ。
「“楽しくやるけど締まる”。オリックス、ソフトバンクを倒しにいかないといけないチームとして、隙をつく側に回らないといけない」。06、07、09年と主力として3度の優勝に貢献。当時のメンタリティーを植え付ける。
新コーチとしてやらなければいけないことは多くある。三塁コーチャーとして「相手チームの外野守備の癖、どっち方面に弱いとかそういうのを僕が情報として頭に入れておかないといけない」と話す。10日の練習後には居残り特打組に混ざって不慣れなノックを猛練習。「ノックはそのうちうまくなるとは思う」と笑った。