巨人・菊地「一生忘れません」 村田氏が尽力した「離島甲子園」からプロに
巨人・菊地大稀投手(23)が12日、死去した恩師の元ロッテ・村田兆治氏に恩返しすることを誓った。
新潟・佐渡島出身。中学時代には、村田氏が開催に尽力した離島の中学生が対象の野球大会「離島甲子園」に出場した。右腕は「(村田氏に)初めて出会って自分がプロを目指すきっかけになった」と明かす。「夢を諦めない」ことの大切さを学び「その言葉は一生忘れません」と語る。
プロ入り後は村田氏の伝家の宝刀・フォークの握りなどを伝授された。「フォークがあるから自分の持ち味のスライダーや真っすぐが生きる。このオフでもっと使えるボールになるようにしていきたい」と力を込める。
1年目の今季は4月に育成選手から支配下登録され、16試合に登板し0勝2敗、防御率5・60だった。「村田さんも『島の子供たちに夢を与えていきたい』と言っていた。それを自分が島の子供たちに夢を与えられるようにやっていきたい」。恩師の教えを胸に来季の飛躍を目指す。