「マサカリ投法」で知られ、72歳で急逝した村田兆治氏の家族が13日、都内の自宅を訪れ、約3時間、遺品整理などを行った。
自宅前には連日、多くの人が献花に訪れており、この日は興南高校野球部OBで村田氏と親交があった田島勝義さん(56)も表札の下に白い花を供えた。
「著名人でも分け隔てない(人だった)。なんとも言えない。心苦しい」と心境を明かし、「とにかく全力かオフ。その二つだった」としのんだ。さらにバットを持った野球少年も、手を合わせ花を供えた。遺品整理を終えた家族は皆、寂しい面持ち。球界で名をはせた右腕の訃報で、閑静な住宅街に悲しみがにじんだ。