ヤクルト・村上宗隆 メジャー挑戦「早ければ早いほど」 56号に残る悔い故の明言

 ヤクルトの村上宗隆内野手(22)が14日、都内の日本記者クラブで記者会見を開き、近い将来、米大リーグに挑戦したい意向を明かした。今季は打率・318、NPB日本選手最多を更新する56本塁打、134打点を挙げるなど、史上最年少の三冠王を獲得。不動の4番としてリーグ連覇にも大きく貢献したスラッガーは、飽くなき挑戦を続けていく考えを明かした。

 闘う表情が少し和らぎ、村上が初めて“夢”を言葉にした。入団時から抱いていたという米大リーグへの憧れ。「アメリカでプレーする権利を得られる選手は限られた選手なので、もちろん挑戦したい思いはあります」。澄み切った瞳で、近未来を静かに見据えた。

 「挑戦」や「トライ」。会見中に何度も使った言葉だ。輝かしい史上最年少での三冠王にたどり着いた舞台裏には、「調子が良くないと分かりながら、打席に立つ恐怖感もあった」と吐露。1アーチまでに要した60打席という、立ちはだかった56号の壁もあった。

 50号を達成した頃だ。その際に村上は、「王さんに並べるくらいの本塁打を打てればいいと目標を立ててしまった」と後悔したという。胸に残る心残り。「もっと自分に期待して、60号や61号を立てておけば、また違った結果が生まれたのかな」。目標は大きな力に変わることを感じた。

 だからこそ米大リーグへ、村上は「自分の中では早ければ早いほどいい」と迷いはない。プロに入った時から「そういうところに挑戦できる権利を得られたら、もちろん先の舞台に行きたいなという思いはありました」と大きな夢を抱いていたことをこの日、明かした。

 海外FA権取得は順調にいけば2027年オフになる。ポスティングについては球団の判断になるが「僕自身が挑戦できるとなったら、目標とされるような選手になりたいですし、僕にしかできないことにたくさんトライして頑張りたい」。今季の飛躍は、村上伝説の序章に過ぎない。

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