楽天・石井監督「塁打数が魅力、心強い」トレード阿部に期待 涌井へは「寂しい気持ちある」
中日・阿部寿樹内野手(32)と楽天・涌井秀章投手(36)のトレードが15日、成立した。両球団から発表された。
楽天・石井GM兼監督は「まず中日さんからお話をいただいて、涌井とトレードしてもらえないかという話で。その中で阿部選手の話が出た」と説明。阿部について「しっかりとした打撃と外野を含めた複数ポジションを守れる。年間31本二塁打を打っているのは、パ・リーグでいうと島内の次。塁打数が魅力の選手。心強いです」と期待を寄せ、ポジションは「外国人選手含め、島内、浅村と年間フルで守備位置につくことはないと思うので、外野も積極的に考えてます」とした。
涌井に対しては「彼とは戦友であり同士なんで、彼に任せたというか、環境の変化もすごくプラスになると思う」とし「阿部選手っていう貴重な戦力が来てくれるのはうちは大歓迎だったので。ただワクのね、気持ちもすごく大事にしたかったので、新天地行っても活躍してくれることを願ってます」と石井監督。「彼は大丈夫。精神的にも弱いところはないので心配していないです」と話したが「寂しい気持ちはありますね」と続けた。
岩手県出身の阿部は、2015年ドラフト5位で中日に入団。7年目の今季は133試合に出場し、打率・270、9本塁打、57打点だった。愛称は「マスター」。
涌井は2004年ドラフト1位で西武に入団し、14年からロッテ、20年から楽天でプレー。中日が4球団目となる。今季は10試合に先発登板し、4勝3敗、防御率3・54だった。