電撃トレードの舞台裏 楽天・石井監督は涌井に確認「本人が了承したので成立した」

 中日・阿部寿樹内野手(32)と楽天・涌井秀章投手(36)のトレードが15日、成立した。両球団から発表された。

 実績ある選手同士の電撃トレード。楽天・石井GM兼監督が経緯を説明し、「まず中日さんからお話をいただいて、涌井とトレードしてもらえないかという話で。その中で阿部選手の話が出た」という。

 石井監督と涌井は西武での現役時代の同僚でもあり、その絆は深い。中日からのオファーに対し、涌井にも確認したという。「別にワクが望んで行ったとかではなく、そのお互いの話し合いの中でこういう話があるよという話をした中で本人が了承したのでこういう風に成立したわけで。別にそこで本人がトレードで出たいとか、そういう話でもないし、ちゃんといい話をしながらトレードが成立したんじゃないかなと思います」と、涌井へ配慮したうえで決断したことも明かした。

 ロッテから楽天に金銭トレードで呼んだのも石井監督。涌井からは「いつも気にかけてくれてありがとうございますという話はもらったんですけど、ちょっとさみしい気持ちはあります」と本音も漏れた。

 中日からの打診で実現したトレード。強力投手陣にさらに厚みを加えたい中日と、右打ちの野手が手薄な楽天の思惑が一致した。

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