二遊間解体の中日 OBも不安「正直、どっちかひとりじゃないと誰いるの?」構想を予想
中日OBの藤井淳志氏が18日、東海ラジオ「Live Dragons!」に出演。同日に発表された中日・京田陽太内野手(28)とDeNA・砂田毅樹投手(27)との交換トレードについて言及した。
中日は15日に楽天・涌井秀章投手と、阿部寿樹内野手の交換トレードを成立させたばかり。わずか3日後に京田を放出し、二遊間を解体する大胆な改革に打って出た。
藤井氏は「まあ、正直、どっちかひとりじゃないと内野手はね、今だれいるの?ってなったとき、メドが立つ選手がいない。ルーキーでたくさん取りましたけど、基本的に、ルーキーでいきなり活躍を二遊間で求めるのは酷」と疑問視。
今オフは遊撃などで58試合に出場した三ツ俣も戦力外で退団。藤井氏は「なので、三ツ俣選手を残してれば、穴あいた時にふさげる。三ツ俣選手まで戦力外。ちょっと、何か変えていこうというのは垣間見えるし、大事なことではありますけど、大丈夫かなというのは僕も思います」と語った。
立浪監督が直接視察したドラフト2位で明大・村松ら4人の内野手を獲得。このうえで、来季への構想をどうみるか。「石川昂弥選手も来年、すぐメドが立っていない。てなると、周平選手がサードやります、石川選手が戻ってきたら周平選手がセカンドになるのか分かりませんが、まるまる二遊間が空いている。土田選手がちょっと出てきましたけど…。二遊間ですからね。立浪監督が一番大事と言っている二遊間を未知の選手に任せていいのかという。正直、プロ野球でショートを1年間守れる選手って本当にひと握りなんで。基本的に、アマチュア選手のショートが集まってきたなかでバチンとはまると強いんですよ。本当にちょっと、ルーキーにどこまで期待しているのか分からないですね」とした。
現在、立浪監督が視察にいっているドミニカで二遊間を守れる新外国人獲得にメドが立った可能性もゼロではない。ただ、それも藤井氏は「やっぱりショートストップで、日本の野球は日本人が合うと思う。派手さより堅実さ、呼吸も合わせなければいけない。コミュニケーションの壁がある。外国人で目星がついていたとしても、それもギャンブル。そこギャンブルしていいのかなというのはあります。でも、楽しみという見方をしたほうがいいのかな」と、“白紙”からのスタートに期待も示した。
京田とは直接電話で話をしたという。「発表前に電話をもらって、こういう状況で過ごしていて、本人が歯がゆい思いもあっただろうし。『ドラゴンズが好きで離れるのが寂しい』というのは言っていた。ああそうか、と。むしろ、これで心置きなく頑張れるというテンションかと思ったが、ドラゴンズへの愛着、育ててもらったという思いがあったんだな」と語った。
最後に、元同僚として「望まれていく。阿部選手も京田選手もよりいいシーズンを送れるんじゃないかと思いますね」と、エールを送っていた。