今夏甲子園Vの仙台育英、逆転サヨナラ勝ちで初戦突破 須江監督、神宮大会枠「持ち帰りたい」
「明治神宮大会・高校の部・2回戦、仙台育英5-4沖縄尚学」(19日、神宮球場)
今夏の甲子園で東北勢初優勝を果たした仙台育英が、九回に4点差をひっくり返してサヨナラ勝ちした。
4点を追う九回。1死二、三塁から相手の失策などで2点を返すと、1死二、三塁から3番・湯浅桜翼内野手(1年)の2点適時中前打で試合を振り出しに戻した。
なおも1死二塁の好機。ここで4番・斎藤陽外野手(2年)が打席に立った。1ボールからの2球目、変化球に反応。打球を中前にはじき返し、試合を決めた。
須江航監督は「ずっとピッチャーにおんぶに抱っこの勝ち上がりで今日ここまできていたので、ピッチャーがうまくいかないときにひっくり返せたのは野手の子たちの成長と、チームとしての成長を感じる。頼もしいというか、すごい」と振り返った。
来春センバツの神宮大会枠獲得に向けて「東北の高校野球は夏以降、伸び盛りというか、いい方向に向かっている。(優勝して)なんとか1枠、東北が増えて一つでも多く東北の高校が大きな舞台を経験すれば、きっと近いうちにまたどこかの学校が優勝できると思う。次も大変な試合になると思うけど、なんとか1枠持ち帰りたいと心の底から思います」と話した。
投手陣は今夏の甲子園経験のある湯田統真投手(2年)、高橋煌稀投手(2年)、仁田陽翔投手(2年)が登板。自慢の継投で踏ん張りを見せた。