オリックス山本由伸 WBCで大谷と共闘だ 「得るものはすごくあると思う」
オリックスの山本由伸投手(24)が23日、来年3月のWBC出場に意欲を見せ、エンゼルス・大谷翔平投手(28)との共闘を心待ちにした。日本シリーズで負傷した左脇腹の回復は順調。昨年の東京五輪では快投でチームを金メダルへと導いた日本のエースが、再び世界一をつかむために強い決意を口にした。
ファンフェスタを終え、スーツ姿で会見場に姿を見せた。楽しい時間はつかの間。山本は野球の話題に移ると、表情をキリッと引き締めた。来年3月に開催されるWBCへ「選んでいただけるなら、精いっぱい頑張りたいですね」。日の丸を背負う覚悟は十分だ。
右腕はWBCを「本当の世界一を決める大会。他の世界大会とはちょっと違う」と言い切った。すでに大谷は参加の意思を表明。世界で活躍するスターとの共闘に目を輝かせた。
「同じチームでできることは、すごく確率の低い貴重な経験。もし一緒になれたら、楽しみですね。同じチームで過ごせるだけで、得るものはすごくあると思う」
もちろん山本の代表選出が決まったわけではない。ただ、20日には侍ジャパンの投手コーチを務めるロッテの吉井監督が「アメリカで投げてもらいたい」と準決勝&決勝での登板に期待を寄せており、右腕も「本当にありがたいですね」と意気に感じている。
日本シリーズでは左脇腹を負傷したが、遠投を再開するほどに回復。「全然大丈夫だと思います」と不安を払拭(ふっしょく)した。「いろんな楽しみがある」。大谷との共演、世界の猛者との対決。球界のエースが来年3月を心待ちにしている。