高木豊氏 去就未定の山口、金子、平田3選手「俺の感覚は厳しい」急激な世代交代を指摘

 野球解説者の高木豊氏が2日、自身のYouTubeチャンネルを更新。戦力外となっている山口俊投手(巨人)、金子千尋投手(日本ハム)、平田良介外野手(中日)について、「俺の感覚は厳しい。俺だったら取らない」と獲得する球団はないのではとの見解を示した。

 高木氏は依然として去就の決まらないこの3選手について、しばらく沈黙した後、「難しいな~」とつぶやいた。「山口は正直、力はあると思う。でも、山口にチャンスをやるんだったら、若手にチャンスをやった方がいいっていう感覚の人間が多いかもわからんね」と推し測った。

 その理由として挙げたのが急激な世代交代。「ジャイアンツが一番改革的には先行しているね。野手は別問題として、ピッチャーは若手をどんどん使って新陳代謝を図り、来年花が咲くかどうか分からないけど、希望はある」とし、他にも日本ハムやオリックスの名前を挙げて、若手への切り替えが進んでいると指摘した。

 こうした流れから、高木氏は「こういうベテランを入れることによって1枠減るっていうことは俺だったら考えない」と断言。「40歳以上までやる選手っていうのは、これから少なくなってくるから」と話した。

 史上最年少で三冠王を獲得したヤクルト・村上宗隆内野手を筆頭に、「若手が1、2年やったらパーンと花が咲いて、活躍できるような時代になっている」と断言。山口が35歳、平田も同学年で早生まれの34歳ということを念頭に、「35歳とか36歳とかがひとつのボーダーラインになってくる」と引退の境界線になると予測した。

 一方で今オフ、39歳の松田宣浩外野手や37歳の長野久義外野手が巨人に移籍したことには、「ピッチャーの改革は進んでるけど、野手の改革は進んでない」と解説。巨人のドラフト1位・浅野翔吾外野手や阪神のドラフト1位・森下翔汰外野手の成長の速さも今後の試金石になると指摘した。

 サッカーW杯で10代の選手が大活躍していることを引き合いに、「野球界もそうなってくる」と断言。高校生が150キロの球を投げ、それを平気で打ち返すことは、高木氏の現役時代には考えられなかったこととし、「(高校生や大学生の)感覚がよりプロに近づいている。活躍の年齢が早くなってくる」と野球界はさらなる早熟化すると指摘。その分、選手寿命も短くなり、今後は他球団へ移籍できる年齢も「33歳ぐらいまで」と予測した。

 山口ら3選手とも、まだ一定の成績は残せるとしながらも、「それだったら若手を使おう。俺がGMだったら(獲得は)もう考えない。ベテランはもう厳しい時代になってくる」と話した。

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