イチロー氏が富士高校をサプライズ訪問「ものまねの人ですか?」→「違うわ!」今年2校目の臨時指導

 野球部員への指導に訪れた富士高校で、ブルペンの打席に立つイチローさん=代表撮影
富士高校で野球部員に指導するイチローさん(左)=代表撮影
 野球部員に守備練習を指導するイチローさん(左手前)=代表撮影
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米大リーグ・マリナーズなどで活躍したイチロー氏(49)=現マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター=が4日、静岡県富士市内の富士高を訪問し、臨時指導を行った。イチロー氏が高校を指導するのは3年目。今年は11月末の東京・新宿高に続き2校目で、前日を含めて計2日間の指導となった。

 富士高は文武両道の進学校。野球部は現在2年生9人、1年生10人の計19人で活動しており、稲木恵介監督が就任した今年4月から保育園児や小学生へ野球教室を行っている。1日目の午前中には今年3回目となる野球教室を実施し、イチロー氏もグラウンドが見える教室から部員にばれないようにカーテン越しに様子をうかがっていたという。野球教室終了後、イチロー氏がサプライズでグラウンドに登場すると、部員は「え!」「がち?」と驚きの声を上げた。

 イチロー氏が選手の前まで行くと、部員の一人が「ものまねの人ですか?」と冗談交じりに質問し、イチロー氏は「違うわ」とすかさずツッコミ。「みんなにリクエストされたわけでも、監督さんからリクエストされたわけでもない。地域の子どもたちに野球振興、普及活動を熱心に取り組んでいる。みんなは勉強も頑張っている。みんなどんな世界に進むかわからないけど、リーダーとなって地域に還元する目標があると聞いてきました。一緒に野球をやってみようかなと、そんな感じです」と訪問理由を明かした。

 富士山が見えるグラウンドにイチロー氏は「これは気持ちいい」。2日目となったこの日はフリー打撃で9本の柵越えを披露するなど、実演を交えて指導した。その後はブルペンで投球練習を行う投手を見学。途中から打席にも立ち、投手陣に助言を送った。

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