印象に残ったNPB榊原新コミッショナーのプロ野球への“熱”
プロ野球の榊原定征新コミッショナー(79)がこのほど、デイリースポーツなどの合同インタビューに応じた。大手化学企業・東レ株式会社の取締役社長などを歴任し、経団連会長も務めるなど、企業経営の豊富な経験、手腕を持つ新コミッショナー。取材にあたった担当記者がその印象を明かした。
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インタビューで印象に残ったのは、榊原氏の事業拡大への決意とともに語っていたプロ野球への“熱”だ。
愛知県出身というプロフィルに中日ファンを想像していたが、生まれは神奈川県・横須賀市で家族全員が巨人ファンだったという。中日・杉下茂と巨人・川上哲治の名勝負など「当時はテレビがない時代。ラジオを聴きながら川上が打った、別所が投げたと。そんな時代から巨人ファンだった」と語った。
東レでの初任地・滋賀でも「よく会社からバスを仕立てて、甲子園へ行きました。その時代は江夏が全盛時代。絶対に打てない。ONがいた時代でしたけれども」と振り返る。「野球とともに歩んできた人生」という生粋の野球ファンだ。
「(特定の)球団のファンは封印してくださいと言われていますので。今、私はファンなしです」と榊原氏。野球への情熱が培われた経営手腕とともに、どのように事業拡大へ反映されるか。楽しみにしたい。(NPB担当・中田康博)