鈴木啓示さんの野球愛&地元愛 名球会イベント欠席し故郷の学童野球大会に 草魂節で子どもたち激励

 優勝旗を手渡し野球少年の頭を笑顔でなでる鈴木啓示さん(左)
 名球会ブレザーを着て表彰式に出席した鈴木啓示さんは、表彰式後に子どもたちと談笑する
 草魂カップで優勝したウッディボーイズイーストの選手と関係者と記念撮影する鈴木啓示さん(後列中央)
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 通算317勝を挙げた元近鉄・鈴木啓示さん(75)=野球評論家=の功績をたたえて創設された「第10回『草魂カップ』学童軟式野球大会」の準決勝、決勝と表彰式が11日、鈴木さんの出身地・兵庫県西脇市の西脇公園野球場で行われた。決勝はウッディボーイズイーストが鳴尾北レッズを4-0で下し優勝した。

 32チームが参加した同大会は、4日に開幕し10、11日と3日間にわたって開催された。4日の開幕戦で始球式を務めた鈴木さんはその後、寸暇を惜しんで市内4会場をまわって選手や保護者を励ました。9、10日に沖縄で行われた名球会イベントもこの大会があるため欠席。最終日は準決勝、決勝をバックネット裏からじっくり見守った。

 表彰式のあいさつで優勝チームを祝福するとともに「準優勝を喜んでいる選手はいないと思う。悔しさがあると思うんです。その悔しさを今後の野球人生にぶつけてください。優勝したチームはおめでとう。ただ過信せんように」と草魂節で両チームの選手に語りかけた。

 加えて関係者の要望に応え名球会のブレザーを着て表彰式に出席したことを説明し「この中から名球会に入ってくれる選手が出ることを望みます。私は317勝していますが、318勝してください。期待しています」と子どもたちの活躍を願った。

 鈴木さんは育英高から1965年度ドラフトで近鉄から2位指名を受け入団。近鉄一筋20年、「草魂」を座右の銘とし、歴代4位の317勝を挙げた。数々のタイトルを獲得し名球会、野球殿堂入り。13年から故郷の西脇市関係者が中心となり鈴木さんの座右の銘にちなんで「草魂カップ」を開催している。

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